1932年11月6日生 東京都出身。1956年、東京大学仏文学部卒業後、東映5期生として入社、東京撮影所勤務。助監督として家城巳代治監督、今井正監督らにつく。
1963年公開の『陸軍残虐物語』で監督デビュー、同作品で第14回ブルーリボン新人賞受賞。1968年、東映からフリーに。以降、東映のギャング映画や実録路線の作品を発表。
テレビでは『キイハンター』や『Gメン’75』の演出を手がける。
1975年『新幹線大爆破』ではオールスターキャスト、1976年『君よ憤怒の河を渉れ』以降、日本映画史上に残るスケールの大きな作品を数多く手がける。1984年、初の日中合作映画『未完の対局』では、モントリオール世界映画祭グランプリを受賞。1988年『敦煌』では第12回日本アカデミー最優秀監督賞を受賞。2005年『男たちの大和/YAMATO』では第48回ブルーリボン監督賞受賞。
2008年春、旭日小綬章を受章。 |
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【主な作品紹介】
●『陸軍残虐物語』
1968年/東映東京/出演:三國連太郎、中村賀津雄、西村晃
純粋な心を持つ貧しい農家出身の男が、補充兵に召集され最愛の妻を残し陸軍に入隊する。上司や同僚から暴行と嘲笑を浴びる地獄のような日々を送り、次第に忍耐の限界に達する様を描く。私刑と暴力に染まる帝国陸軍の残虐性を問い、矛盾を痛烈に暴いた異色戦争ドラマ。記念すべきデビュー作で、ブルーリボン新人賞受賞の高い評価を得る。
●『新幹線大爆破』
1975年/東映東京/出演:高倉健、宇津井健
新幹線「ひかり109号」に爆弾が仕掛けられた。その爆弾は時速80キロ以下になると爆発するという。果たして109号は助かるのか?1500人の乗客の命は?地獄へ向かって走るひかり号の運命をスリルとサスペンスで描いたパニック巨篇。公開当時の日本国内よりもフランスでの公開で大ヒットを記録。その後、日本でも再評価されている。
●『君よ憤怒の河を渉れ』
1976年/原作:西村寿行/大映/松竹配給/出演:高倉健、中野良子、原田芳雄、西村晃
現職の検事が無実の罪で突然警察に追われる。全国各地を逃亡しながら真実を暴くために一人社会の悪に立ち向かう。永田雅一プロデューサーの復活作品として当時5億円の製作費をかけた大作。1978年、文化大革命後の中国で初めて公開された外国映画として大ヒットとなる。
●『人間の証明』
1977年/原作:森村誠一/角川春樹事務所/出演:松田優作、岡田茉莉子、ハナ肇、ジョージ・ケネディ
ニューヨークから東京にやってきた黒人青年が謎を残して殺されてしまう。捜査が進むにつれ、新しい事実や意外な事件が起こる。様々な人々の生きざまを描いた壮大な人間愛のドラマ。角川映画の第2弾として各方面から話題を呼び、大ヒットを記録する。
●『植村直己物語』
1986年/電通・毎日放送/東宝配給/出演:西田敏行、倍賞千恵子
1984年2月マッキンリー厳冬期単独登頂中に消息を絶った世界的冒険家・植村直己の生涯を描いた伝記ドラマ。モンブラン、エベレスト、北極圏など、足跡を忠実に追ってロケを敢行した。
●『おろしや国酔夢譚』
1992年/原作:井上靖/大映・電通/東宝配給/出演:緒方拳、西田敏行、川谷拓三
1792年、鎖国中の江戸時代、船が遭難しカムチャッカに漂流した一行が、厳寒の過酷な状況下で日本へ帰ることを夢見ながら極寒のシベリア地方を転々とする。過酷な寒さと帝政ロシアの絶頂期を体験して日本に帰化した実在の人物、大黒屋光太夫の半生を描く。
●『男たちの大和/YAMATO』
2005年/原作:辺見じゅん/「男たちの大和/YAMATO」製作委員会/東映配給/出演:反町隆史、中村獅童、鈴木京香、仲代達矢
「戦艦大和」生存者と遺族への膨大な取材によって完成された原作をもとに、下士官や一般人である遺族たちの視点で描く。克明かつ力強い人間描写力で、“亡き魂への鎮魂歌”に取り組んだ戦後60年記念作品。痛ましい戦時下の青春、家族愛は悲劇のシンボル「戦艦大和」の思い出とともに、日本人の記憶として永遠に語り継がれていくであろう。